集客に強いホームページの作り方は?成功のポイントと制作会社の選び方
「ホームページで集客したいけど、開設後すぐに効果が出るのかな?」
「自作サイトの集客効果がいまいち…プロに依頼した方が良い?」
ホームページは自社サービスへの集客に役立つツールですが、上手に活用しなければ思うような成果は望めません。
本記事では集客効果を高めるコツや魅力的なホームページの作り方から、プロに依頼する場合のメリット・デメリットまで詳しく解説しています。自社サービスの売り上げアップを目指している方はぜひ参考にしてください。
ホームページ制作による集客効果は約2~12%
ホームページによる集客効果(反応率)はおおむね2~3%程度、品質が高いサイトでは約12%(※1)にも上ると言われています。つまりサイトを訪問した100人のうち、2~10人が顧客となる計算です。
一方チラシの反響率は0.1~0.3%(※2)と言われているため、ホームページ制作は効率的な集客方法だと言えるでしょう。
実際に、これまでは集客方法としてテレビCM・新聞・ラジオなどの広告媒体が活躍していましたが、インターネットの普及やWeb技術の発展により、それらの媒体に使われる広告費は年々減少しています。反対にインターネット広告の割合が増加し、集客手段としての重要性が高まっています。
出典:国立国会図書館デジタルコレクション|ウェブマーケティングにおける効果測定のあり方
厚生労働省の調査により、ICT(情報通信技術)を活用した集客方法として「自社ホームページの開設」を選ぶ企業が多い(※3)ことも分かっています。
こうした背景から、企業やブランドが発展していくかどうかはホームページをはじめとしたWeb集客を取り入れていけるかどうかにかかっていると言っても過言ではないでしょう。
(※1)WordStream|What Is a Good Conversion Rate?
(※2)平成29年度産業保健調査研究報告書|小規模事業場の労働衛生管理支援のための地域窓口での保健師の活用
(※3)厚生労働省|生活衛生関係営業の生産性向上を図るためのマニュアル
制作したホームページで効果が出ない原因
ホームページを制作したものの思うような集客効果を得られない場合、以下の原因が考えられます。
- ターゲットが定まっていない
- コンテンツが不足している
- 更新頻度が低い
効率的に集客するためには、ターゲット層に適した方法で訴求する必要があります。ターゲットが定まらないままだとコンテンツの方向性がずれやすいため、思うような効果は得にくいでしょう。
また、コンテンツが不足していたり更新頻度が低かったりすると、サーチエンジンからの評価が低くなります。その結果ホームページが上位表示されにくくなり見込み顧客の目に触れる機会も減少することから、集客率が下がってしまいます。
ホームページから集客するコツ
ホームページからの集客効果を高めるためには、制作時に以下を意識してみましょう。
- SEO対策を行う
- SNSを活用する
- 幅広いデバイスに対応させる
- アクセス解析を行う
- 無料サービスを取り入れる
- Webデザインを再考する
各ポイントについて詳しく解説していきます。
SEO対策を行う
SEOとは「Search Engine Optimization」の略で、日本語では「検索エンジン最適化」と呼びます。つまりSEO対策とは、ホームページのコンテンツや構造をGoogleなどの検索エンジンに最適化するための取り組みのことを指します。これによりホームページが検索上位に表示されやすくなるため、ホームページへの訪問者数や集客効果の向上が期待できます。
SNSを活用する
ホームページへの訪問数を増やすためには、X(旧Twitter)やInstagramなどのSNSも活用してみましょう。SNSの利用者数は日本国内だけでも1億580万人を超えている(※)ため、定期的に投稿や更新をすることで効率的な集客効果が期待できるでしょう。
最近ではSNSの特性を活かして「バズる」投稿を狙う企業も少なくありません。「バズる」とは投稿が短期間で一気に拡散され、多くの人から注目を浴びた状態を指す言葉です。瞬く間に数万~数百万プレビューを稼げる場合もあるので、企業やブランドの認知度アップやホームページの集客にも繋がるでしょう。
幅広いデバイスに対応させる
ホームページ制作時にはパソコンだけではなく、スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末でも見やすく使いやすいデザインを意識することが重要です。これは、国内のインターネット利用者の多くがモバイル端末を使用しているためです。
日本では個人のインターネット利用率が86.2%を超えており(下画像参照)、そのうち72.9%の人がスマートフォンを使用しています。これは、モバイルで閲覧しにくいホームページだと多くの見込み顧客を逃す可能性があるとも言い換えられるでしょう。
ホームページの集客率を低下させないために行うべきモバイル対応の具体例は、以下の通りです。
- デバイスごとに画面サイズを最適化する
- リンクボタンのサイズなど、ストレスフリーなタッチ操作が可能な設計にする
- データ量を抑えてページ読み込み速度を改善する
上記は一例ですが、これらを行うだけでもホームページの質が向上します。
アクセス解析を行う
アクセス解析とはホームページに訪れた訪問者数・滞在時間・直帰率などの分析を行うことです。これらの情報を調べるにはGoogle Analyticsなどの分析ツールを使用します。
分析の結果を踏まえて、ターゲットの行動や嗜好の傾向を把握します。たとえば訪問者がどのようなキーワードでホームページに辿り着いているかを調べれば、ユーザーがどのような興味を持っているかが想定できます。
無料サービスを取り入れる
ここで言う無料サービスとは、以下のようなユーザーが無料で利用や体験できるサービスのことです。
- 資料請求
- お問い合わせフォーム
- 商品の無料体験
- メルマガ登録
企業やブランドに対して気軽にアクションを取れるものがあると導入や購入までのハードルが下がり、結果的に収益へと繋がりやすくなります。
Webデザインを再考する
デザイン性が悪いホームページは競合サイトに見劣りしてしまうほか、ユーザーからの信頼感を損なったり悪印象を与えてしまったりします。SEO対策や無料サービスの提供、小まめな更新を行っても集客効果が得られない場合は以下を見直してみましょう。
- ユーザーにとって見やすいデザインか
- スマートフォンやタブレットでの表示が適切か
- 色やフォントが統一されているか
上記を見直すことで集客率がアップする可能性があります。
魅力的なホームページの制作方法
魅力的なホームページの制作方法を「コスト」「期間」ごとに分けて解説します。
なるべくお金をかけずに制作したいのか、短期間で効率的に集客したいのか、自社のニーズに合わせた方法を選びましょう。
低コストで魅力的なホームページの制作方法
なるべくお金をかけずにホームページを制作したい人は自作がおすすめです。Webの知識が少なく自作に不安がある人は、以下のようなサービスを利用してみましょう。
- テンプレートを活用する
- 無料画像やフォントを使用する
- 無料のSEO対策ツールを利用する
インターネットで「ホームページ テンプレート」と検索すると、さまざまな販売サイトやアプリがヒットします。自由度は低いものの、Webデザインなどの専門知識がなくても比較的簡単にホームページの製作が可能です。
高コストでも価値あるホームページの制作方法
コストよりも品質にこだわりたい人は、プロのデザイン会社にホームページの製作依頼をするのがおすすめです。自社のブランドイメージやサイトに実装したい独自機能のカスタムなど、プロならではの知識とスキルで高品質なホームページを作成してもらえます。
また、SEO対策に対応できる制作会社もあるため、コンテンツの見直しや充実を図りたい企業の方にもおすすめです。
短期で効果を出すためのホームページの制作方法
制作からなるべく短期間で成果(集客効果)を得るためには、以下の方法を試してみましょう。
方法 | 効果 |
ランディングページの活用 | ・特定の商品やサービスを訴求できる ・訪問客がアクションを取りやすい導線を敷ける |
キャンペーンやイベントページの設置 | ・限定的なキャンペーンやイベント情報により訪問客の関心を引く ・短期間で注目を集めやすいためアクセス数や集客率アップに効果的 |
ターゲット層に合わせたSNS連携 | ・各SNSと連携することで認知度が向上する ・フォローやシェアされれば幅広い世代にアプローチできる |
上記のように、ホームページのほかに訴求用のページやSNSなどのツールを併用することで、短期間でも高い集客効果が期待できます。
長期的な効果が期待できるホームページの制作方法
一度制作したホームページを長期的に集客用として利用したい場合には、以下を実践してみてください。
- 定期的なコンテンツの更新
- コンテンツマーケティングの導入
- アクセス解析結果を踏まえたサイト改善
ホームページは小まめに更新しないと、すぐに時代遅れになってしまいます。とくに競合他社が多い企業では、定期的なコンテンツの更新やコンテンツマーケティングの導入を積極的に行いましょう。
また検索エンジンは常に更新されているため、更新前後でアクセス解析の結果が大きく異なる場合もあります。そのため分析も定期的に行い、改善点があれば早めに対応することが大切です。
ホームページ制作会社を利用するメリット
ホームページ制作は自作することも可能ですが、集客効果を期待するのであれば制作会社に依頼した方が安心です。とくに中小企業の場合は、以下のようなメリットも存在します。
- 自社の人材を割く必要がない
- 専門知識を学ぶ手間がない
- セキュリティ性の高いサイトに仕上がる
ホームページは制作後も常に管理や更新する必要があるため、そのための人材を配置しなければなりません。従業員数や人件費が限られる企業にとっては負担が大きいでしょう。
その点、制作会社に頼めば社内の人材を割いたり専門知識を学ぶ手間やコストをかけたりせずにホームページ制作が可能です。企業が重視すべきセキュリティ面についてもカバーしてもらえるので、運用時も安心でしょう。
ホームページ制作会社を利用するデメリット
ホームページ制作会社の利用にはメリットが多いものの、以下のようなデメリットも存在します。
- コストがかかる
- 対応速度が遅い場合がある
- サポートの範囲が異なる
制作を委託するため、どうしてもその分のコストはかかってしまいます。ただし、社内に適した人材がいない場合は求人広告費なども発生することを考えると、一概に自社内での対応より高いとは言い切れないでしょう。
ホームページにエラーや不具合が起きた場合、すぐ対応できるとは限らない点にも注意が必要です。制作会社によってはホームページ制作のみ可能で、その後のアフターフォローには対応していない場合もあるため、サポート範囲はしっかり確認しておきましょう。
また、ホームページ制作時の範囲も企業によって異なります。たとえば「ハンズバリュー/つなぐホームページ」の場合、デザイン設計などの基本的な部分からモバイル対応・SEO対策・文章作成などのほか、ホームページ担当者の育成まで対応可能なプランを用意しています。
長期的に見て必要なサービスやサポートが揃っているかどうかを踏まえて、どの制作会社に依頼すべきか比較検討してみましょう。
ホームページは集客に最適!ただし制作には知識とスキルが必要
ほとんどの人がインターネットを利用する現代において、ホームページは集客に効果的なツールです。ただし制作するには専門的な知識とスキルが必要となるため、自社内で作成するのかプロに依頼するのかよく考えてみることが大切です。