家族の介護をしている方にとって、どのような老人ホームを選べば良いか悩んでいるケースは多いと思います。高齢化によって昔よりも施設の需要が高まり、施設の種類も増えましたが、大切な家族が過ごす場所を選ぶ時は慎重になりますよね。この記事では、老人ホームを選ぶ際に失敗しないためのポイントを解説します。
最初に知っておきたいこと
実際に選ぶ前に知っておくべきことを、以下で紹介します。
施設には様々な種類がある
老人ホームには「特別養護老人ホーム」「介護老人保健施設」「ケアハウス」など、全部で11種類あります。
入居条件や費用は施設によって異なり、種類によってはその場所で一生を終えるという可能性もあるでしょう。そのため、選ぶ際は前もって入念に調べる必要があります。
選び方のポイントは多い
どの種類の施設が良いのか、立地はどうなっているか、費用はどれくらいかなど、選ぶ際に注目するポイントは多いです。
自分が納得できる老人ホームを探すまでには時間がかかりやすく、数カ月かかることも珍しくありません。
後悔しないためにも、選んでから入居までの具体的なステップを、次の章で紹介します。
入居するまでのステップ
選んでから入居するまでの流れを、以下で見ていきましょう。
- 入居のきっかけを考える
最初に、老人ホームが必要と考えるようになったきっかけを思い出してみましょう。
夜中に徘徊するようになった、排泄が上手くできなくなった、といったように幾つかの理由が出てくると思います。
デイサービスやショートステイなどを利用しても解決しない場合は、老人ホームを検討する必要性が高まるでしょう。
- 条件をまとめる
施設を決めるにあたり、希望する条件をまとめておきましょう。
しかし条件を複数提示したとしても、必ずしも全てを満たす施設があるとは限りません。そのため優先順位をつけて、順位の高い条件にあてはまる施設を優先的に探すことをおすすめします。
条件としては立地、費用、食事の内容、医療体制などが挙げられるでしょう。
- 実際に老人ホームを探す
希望条件の優先順位が決まったら、実際に施設を探します。
施設側が介護度などの入居条件を提示しているケースも多いので、あらかじめ確認しておきましょう。
一時的に利用するのか、終の住処として利用するのか、入居する目的は人によって様々です。目的を明確にするだけでも、選ぶ施設をある程度絞ることができます。
今ではホームページがある施設が多いので、情報収集はインターネットを活用すると便利です。ネット上で、資料請求も簡単に行えます。
他にも、広報誌に老人ホームの情報が掲載されていることがありますし、ケアマネージャーがいる場合は相談してみるのも手です。
一つの情報だけでなく、複数の情報から総合的に判断することが重要と言えます。
- 見学を行う
実際に施設を訪問してみることで分かることが、数多くあります。
スタッフの対応はどうか、清掃はされているかどうかなどを確認しておきましょう。
スタッフ同士の会話、入居者との会話などにも注目してみると、施設の雰囲気が分かります。
- 体験入居をする
初期費用無しで一定期間入居することを、体験入居と言います。
入居者希望者本人が実際に施設を体感できるので、自分に合うかどうかを判断しやすくなるのです。
見学では分からなかった部分も明確になるので、希望する老人ホームがあれば、契約前に体験入居を県とすることをおすすめします。
まとめ
老人ホームはいざ入居を検討しても、実際に決まるまでは時間がかかるものです。希望する条件やどのようなタイプの施設が必要なのかを、よく考えることが大切です。せっかく選ぶのですから、入居後に後悔はしたくないですよね。この記事を、施設を選ぶ際の参考にして頂ければ幸いです。