パートナーの行動に不信感を抱いたとき、「浮気調査を依頼したい」と考える方は少なくありません。しかし、実際に探偵に調査を依頼するとなると、「費用はどれくらいかかるの？」「どのくらいの期間で結果が出る？」「裁判でも使える証拠ってどんなもの？」など、多くの不安や疑問が出てくるものです。
とくに、調査期間を1ヶ月程度で考えている方にとっては、費用とのバランスが非常に気になるポイントでしょう。また、突然の状況で「すぐに調査してほしい」と即日対応を希望するケースもありますが、その際にはいくつかの注意点が伴います。
この記事では、浮気調査にかかる期間や費用の相場、即日依頼の可否、費用を抑えるための具体的な工夫など、依頼前に知っておきたい情報をわかりやすく解説します。後悔しない選択をするために、ぜひ最後までご覧ください。
浮気調査は1ヶ月で可能？
「1ヶ月で浮気の証拠をつかめるのか？」と疑問に思う方も多くいらっしゃいます。実際、調査の目的や状況によっては1ヶ月あれば十分なケースもあるため、まずは調査期間と費用の目安を確認してみましょう。ここでは、調査に必要な期間や情報、費用の目安を解説します。
浮気調査に必要な期間と費用の目安
調査にかかる期間は、調査の目的や相手の行動パターンによって大きく異なります。一般的に、浮気の事実を確認するだけであれば数日〜1週間程度で済む場合もありますが、明確な証拠を複数回押さえたい、裁判資料として使えるレベルの報告書が必要、といったケースでは1ヶ月ほどかかることも珍しくありません。
調査にかかる費用は、調査方法や日数によって変動しますが、1ヶ月あたりの相場は20万〜80万円程度といわれています。調査員の人数や稼働時間、調査日数が増えるほど費用は上昇します。たとえば、週末だけの限定調査と、毎日尾行するような集中的な調査とでは、当然ながら必要なコストも異なります。
浮気相手との接触頻度が低い場合には、調査が長期化しやすく、その分費用もかさみがちです。一方で、調査日や時間帯をうまく絞り込めば、数日の調査でも有力な証拠を押さえることができ、費用を抑えられることもあります。
まずは、何を目的として調査を行うのかを明確にし、探偵事務所に自分の状況を正確に伝えることが、期間と費用の最適化につながります。
1ヶ月で浮気の有無を確認できる？
浮気調査を依頼する多くの人がまず求めるのは、「本当に浮気をしているのかどうか」の確認です。日常生活の中で違和感や不信感を覚えたとしても、それが確かな裏付けのある事実でなければ、話し合いや離婚といった行動に踏み切るのは難しいものです。だからこそ、探偵による客観的な調査が重要になります。
事実確認のための調査では、対象者の行動パターンを把握し、浮気相手との接触の有無や頻度を明らかにします。具体的には、外出先での行動やホテルへの出入り、飲食店での長時間の滞在などが確認され、写真や動画で記録されることが一般的です。
ただし、1回の接触だけでは浮気と断定できない場合もあります。証拠としての信憑性を高めるには、複数回の行動記録が必要とされることが多く、それに応じて調査日数が延びることもあります。
一方で、裁判を視野に入れていない場合や、話し合いの材料が欲しいだけというケースであれば、1〜3日程度の調査で十分なこともあります。目的に応じた調査の深さと期間を設定することが、無駄な費用をかけずに効率よく事実を確認するコツです。
裁判に使える証拠は短期間で集まる？
浮気調査の目的が離婚や慰謝料請求などの裁判を見据えたものである場合、求められる証拠の質は非常に高くなります。単なる写真や行動記録ではなく、「不貞行為（＝肉体関係）」を裏付ける具体的な証拠が必要となり、それを立証するには調査の精度と計画性が求められます。
裁判で有効とされる証拠の代表例には、ホテルへの複数回の出入り記録や、宿泊施設に滞在したことが明確にわかる映像・写真、またはその際のレシートや時系列を補完する行動記録などがあります。こうした証拠を1回の調査で押さえるのは難しいことも多く、最低でも2〜3回の不貞の事実を記録する必要が出てくる場合もあります。
そのため、証拠を短期間で揃えるには、対象者の行動パターンの把握や、浮気が起きやすい曜日・時間帯の特定など、事前の情報収集が鍵を握ります。場合によっては、調査対象が浮気相手と会う頻度が低く、1ヶ月では十分な証拠を押さえきれない可能性もあるため注意が必要です。
ただし、依頼者が事前に得ている情報をうまく活用できれば、調査期間を短縮することは可能です。証拠収集を急ぐ場合でも、調査会社と綿密に打ち合わせをし、目的に合った調査設計を行うことが成功のポイントです。
浮気調査の即日依頼はできる？
「今日の夜、浮気しそうだからすぐに調査してほしい」といった即日の浮気調査依頼は、決して珍しいケースではありません。探偵業者の中には、即日対応を掲げているところもありますが、実際に調査を当日実施できるかどうかは、タイミングや条件によって左右されます。
まず、探偵側のスケジュールや調査員の手配状況によって、当日に調査ができるかどうかが決まります。調査員を現場に派遣するには、対象者の行動パターンや調査目的の把握、必要な機材の準備、契約書面の取り交わしなどが必要であり、即日であってもこれらを飛ばすことはできません。
対象者の動きが読めない場合や、浮気相手との接触の有無が不確かな状況で急いで調査をしても、十分な証拠が得られないまま費用だけがかかるリスクもあります。加えて、即日調査は通常料金より高めに設定されていることが多く、コストパフォーマンスという観点でも注意が必要です。
とはいえ、「今日が浮気の可能性が高い」と判断できる確かな根拠がある場合は、即日対応を検討する価値もあります。大切なのは、焦らずに調査会社と相談し、可能な範囲で最善の準備を整えることです。
即日で浮気調査を依頼するときの注意点
探偵事務所によっては即日対応を可能としている場合がありますが、実際に調査を依頼する際にはいくつかの注意点を押さえておく必要があります。
まず、即日調査は必ずしも実施できるとは限らないという点です。調査員の手配、事前ヒアリング、契約書類の締結、調査計画の立案など、最低限の準備が必要であり、急な依頼ではそれらを間に合わせられないこともあります。
契約手続きの簡略化ができないため、依頼者が遠方にいる場合や夜間での手配となる場合には、当日中の対応が難しくなることがあります。加えて、情報が不十分な状態で無理に調査を開始しても、対象者を見失ったり証拠が取れなかったりと、調査が失敗に終わる可能性も高まります。
即日対応は割増料金が発生することも多く、費用面でも通常より負担が大きくなる可能性があります。その場の焦りで契約を急ぎすぎず、できるだけ事前に確認すべき事項を押さえることが、調査の成功率を高め、余計な出費を防ぐ鍵となります。
当日調査ができない可能性がある
探偵に即日で浮気調査を依頼する場合でも、必ずしもその日のうちに調査が実施できるとは限りません。調査には、対象者の行動パターンや調査エリアの把握、必要な機材の準備、調査員の手配など、いくつかの前提準備が必要となります。これらの手続きが間に合わなければ、調査の開始自体が翌日以降にずれ込むこともあります。
調査会社側のスケジュールによっては、当日に調査員がすでに他の案件に対応しており、どうしても手配がつかないケースもあります。特に週末や連休前後などは依頼が集中しやすく、即日対応が難しくなる傾向があります。
契約書の手続きが必要
探偵に浮気調査を依頼する際には、必ず契約書の取り交わしが必要になります。これは探偵業法により義務付けられており、調査内容や費用、期間、調査対象者などの詳細を文書で明示することが求められています。そのため、どれだけ急ぎであっても、契約手続きを省略して即座に調査を始めることはできません。
契約には、依頼者の署名や捺印が必要であり、対面でのやり取りが基本となります。近年では、メールやオンライン上で仮契約を交わす探偵事務所も増えていますが、正式な契約が完了しない限り、調査をスタートすることはできません。
調査が失敗する可能性がある
即日で浮気調査を依頼する場合、準備不足や情報の乏しさから調査が失敗に終わる可能性も十分にあります。たとえば、対象者の正確な行動予定や移動手段、立ち寄り先などの情報がないまま調査に入ると、張り込み場所を見誤ったり、尾行に失敗したりするリスクが高まります。
また、浮気の可能性が高いと思っていた日でも、実際には対象者が予想外の行動を取ることもあり、1回の調査だけで確かな証拠が得られないケースも多く見られます。加えて、対象者に警戒心が強い場合、探偵の存在に気づかれやすくなり、以降の調査が難しくなる恐れもあります。
料金が高く設定されていることがある
即日で浮気調査を依頼する場合、通常よりも料金が高く設定されていることが多いため注意が必要です。急な調査には、人員の緊急手配や機材の準備、スケジュール調整など、探偵事務所側にも多くの負担がかかるため、その分コストが上乗せされるのが一般的です。
とくに夜間や休日に即日調査を希望する場合、割増料金が加算されるケースが多く、1日の調査でも10万円以上かかることも珍しくありません。依頼時には「即日対応可」と書かれていても、実際の費用内訳を確認しておかないと、後から想定外の請求を受ける可能性もあります。
調査が長引いたり、急な延長が必要になった場合の追加費用にも注意が必要です。即日依頼の際は、料金体系を必ず確認し、見積もりや契約書に明記されているかをしっかりチェックしましょう。費用面でも冷静な判断が、後悔しない依頼につながります。
浮気調査を探偵に依頼するとかかる費用は？
浮気調査を探偵に依頼する際、気になるのが調査にかかる費用です。料金体系は探偵事務所によって異なり、依頼内容や調査期間によっても大きく変動します。ここでは相場や料金プランについて詳しく解説します。
費用相場
浮気調査を探偵に依頼した場合の費用は、調査内容や日数、調査員の人数によって異なりますが、一般的な相場は1日あたり5万円〜15万円程度といわれています。調査の基本単位は「1時間×調査員2名」のケースが多く、時間単位で課金される料金体系が一般的です。
たとえば、5時間の調査を2名体制で依頼した場合、1時間あたりの料金が1万円であれば、単純計算で10万円程度かかることになります。さらに、調査中に交通費や宿泊費、機材費などが発生すれば、それらが別途加算されることもあります。
調査内容によっては複数日にわたるケースもあり、浮気の頻度が低かったり、行動パターンがつかみにくい相手であれば、調査が長期化して費用が高額になる傾向にあります。逆に、浮気の日時がある程度特定できている場合は、ピンポイントでの調査が可能となり、コストを抑えることもできます。
事前にきちんと見積もりを取得し、何にいくらかかるのかを明示してもらうことが、安心して依頼するための第一歩です。相場を把握したうえで、自分の目的や予算に合った調査を依頼しましょう。
費用相場に幅がある理由
浮気調査の費用は、調査時間や人数だけでなく、さまざまな要因によって大きく変動します。そのため、相場には幅があり、一律で比較するのが難しいのが実情です。
まず大きな要因として挙げられるのが、調査の難易度です。対象者が警戒心を持っている場合や、移動手段が車・タクシーなどで頻繁に変わる場合には、調査の難易度が上がり、複数人による尾行や機材の活用が必要になります。これにより、時間も人件費も増え、費用が高くなります。
依頼する探偵事務所の規模や地域によっても料金に差が出ます。都市部の大手事務所は実績やサービス内容が充実している一方、地方の小規模な事務所では費用が安く設定されていることもあります。ただし、安さだけで選ぶと、調査力や報告書の質にばらつきが出ることもあるため注意が必要です。
加えて、調査内容によっては特別な機材費や車両費が発生することもあります。費用の幅はこうした複数の条件によって生じるものであり、見積もり時に具体的な内容を確認することが大切です。
主な探偵の費用プラン
探偵事務所が提示する浮気調査の料金プランには、主に「時間料金型」「成功報酬型」「パック料金型」の3つがあります。それぞれの特徴を理解することで、目的や予算に合った契約がしやすくなります。
時間料金型
最も一般的なのがこのプランで、調査員の人数と調査時間によって費用が決まります。たとえば「1時間あたり1万5,000円×2名×5時間」であれば、1日の調査費用は15万円になります。調査時間が延びれば費用も比例して上がるため、事前に調査時間の見込みを立てることが重要です。
成功報酬型
調査が成功し、浮気の証拠が取れた場合にのみ報酬が発生する形式です。「成功＝成果報酬」というわかりやすさがメリットですが、成功の定義や条件があいまいな場合もあり、トラブルになることもあります。また、証拠が取れなかった場合でも、基本料金や調査経費が請求されるケースもあるため、契約内容の確認は必須です。
パック料金型
一定の調査時間や回数をあらかじめパッケージ化して提示するプランです。たとえば「20時間・調査員2名で40万円」といったように、時間単価が抑えられていることが多く、長時間の調査が必要になりそうな場合に向いています。ただし、パックに含まれる内容（報告書作成、交通費、機材費など）や、未使用分の返金可否などは事前に確認しておくべきポイントです。
どのプランを選ぶかは、調査の目的と予算、そして調査対象者の行動パターン次第です。料金体系の仕組みを理解しておくことで、無駄な出費を避け、納得のいく調査につなげることができます。
浮気調査の費用を安くするコツ
浮気調査は内容によって高額になることもありますが、工夫次第で費用を抑えることも可能です。ここでは、探偵に依頼する前後で実践できる、費用削減の具体的なコツをご紹介します。
複数の探偵事務所から見積もりを取る
浮気調査の費用を抑えるうえで、複数の探偵事務所から見積もりをとることは非常に重要です。同じ調査内容でも、事務所によって料金体系やサービス内容に大きな差があるため、1社だけに絞って依頼を進めるのはリスクがあります。
見積もりを比較する際には、単に料金の安さだけでなく、「調査時間に対して何名の調査員がつくのか」「報告書や写真・映像はどのように提供されるのか」「追加料金が発生するケース」なども合わせて確認しましょう。詳細な説明をしてくれる事務所ほど、信頼性も高く安心して依頼しやすくなります。
相見積もりを取っていることを伝えることで、割引やプランの柔軟な提案を受けられる場合もあります。探偵業は価格競争もある業界なので、複数の候補を比較しながら、自分の予算と目的に合った事務所を選ぶことが、賢く調査を進めるための第一歩です。
調査力の高い探偵事務所に調査依頼する
浮気調査の費用を抑えるには、調査力の高い探偵事務所を選ぶことも非常に重要です。調査力が高いということは、それだけ短時間で確実な証拠を押さえるノウハウや経験を持っているということ。無駄のない調査ができるため、結果的に総費用が抑えられるケースが少なくありません。
たとえば、対象者を見失わない尾行技術や、高性能な撮影機材の使用、状況に応じた柔軟な対応力などは、プロの探偵にしかできない領域です。逆に、調査が甘い業者に依頼してしまうと、証拠が不十分で再調査が必要になったり、結果が出るまでに長期間かかってしまい、余計な費用が発生するリスクもあります。
事前に探偵業届出証明書の有無を確認したり、過去の実績や口コミ、対応時の説明の丁寧さなども総合的に見て判断することが大切です。最初から信頼できる業者に依頼することで、調査期間も短縮され、トータルコストの削減にもつながります。
自分でも浮気の証拠を集めておく
浮気調査の費用を抑えるためには、依頼前に自分で可能な範囲の情報を集めておくことが非常に効果的です。対象者の行動パターンや浮気相手との接触日時、よく使う交通手段や立ち寄り先など、事前に把握できていれば、調査範囲を絞り込むことができ、その分調査時間や費用を抑えることができます。
たとえば、スマートフォンの使用状況やレシート・クレジットカード明細、SNSの投稿履歴などから、浮気相手の存在や接触の傾向を読み取れることがあります。また、頻繁に外出する曜日や時間帯がわかれば、探偵にそのタイミングを重点的に調査してもらうことで、効率的かつ短時間の調査が可能になります。
ただし、自力での証拠収集には限界があり、無理に尾行や監視を行うとトラブルや法的リスクにつながるおそれもあります。自分が把握できる範囲の情報を整理したうえで、それをもとにプロに依頼するのが安全かつ効果的です。
パートナーが浮気する日を絞り込む
浮気調査の費用は、基本的に調査時間に比例して増加します。そのため、対象者が浮気をしていそうな日時に調査を集中させることが、費用を抑える有効な方法です。無作為に複数日調査を依頼するより、行動パターンを事前に分析し、「この曜日の夜が怪しい」「仕事帰りに寄り道が多い」など、具体的な傾向を探ることが重要です。
たとえば、金曜日の夜や休日など、浮気相手と会いやすいタイミングを特定できれば、調査員の稼働をその時間帯に集中させることで、無駄な人件費を削減できます。探偵事務所側にとっても、調査の的を絞れるほど効率的な対応が可能となり、調査成功率も高まります。
調査時間帯を限定するには、依頼者自身による観察が重要です。帰宅時間の変化、服装や香水の変化、スマホの扱いなど、日常の中の小さな違和感を記録しておくことで、調査対象の浮気行動を特定しやすくなります。
まとめ
浮気調査を探偵に依頼する際は、目的や状況に応じた計画的な判断が欠かせません。1ヶ月で調査を完了することは十分可能ですが、証拠の精度や費用とのバランスを見極めることが重要です。即日依頼には対応可能なケースもありますが、準備不足による失敗や高額な追加費用には注意が必要です。
費用を抑えるには、事前の情報収集や調査日の絞り込み、複数社の見積もり比較など、依頼者自身の工夫も大きなカギとなります。さらに、調査力の高い探偵事務所を選ぶことで、短期間でも確実な成果を得られる可能性が高まります。
納得のいく結果を得るためにも、焦らず冷静に準備を進め、信頼できる探偵と連携して調査に臨むことが大切です。