日本では外水氾濫や内水氾濫、崖崩れに地滑りに土石流、高潮などの水害が発生しやすいです。実際に定期的に水害が発生しており、死傷者も出ています。
そこで、この記事では日本で発生する水害の種類や災害発生時に取るべき行動について解説します。ハザードマップの必要性についても解説しているので、ぜひ参考にしていただけますと幸いです。
日本で発生する水害の種類
日本で発生する水害の主な種類は次の通りです。
1.外水氾濫
2.内水氾濫
3.崖崩れ
4.地滑り
5.土石流
6.高潮
海や川の近くに住んでいる場合、上記のような災害に巻き込まれやすいとされています。
例えば、長期間大雨が続くと川の水が増水して外水氾濫が発生しやすくなります。下水道の水も溢れ、内水氾濫も発生しやすくなるのが特徴です。どちらも床下浸水を含む洪水に発展し、住居を簡単に飲み込んでしまうでしょう。
また、長らく雨が続くと山間部では崖崩れ・地滑り・土石流が発生しやすくなります。雨で地盤が緩むと森の木々が支えていた地面ごと柔らかくなり、崖崩れ・地滑り・土石流を発生させるわけです。他にも、海の周辺では高潮が襲ってくるなど、日本では数え切れないほどの水害に見舞われる可能性があると言えるでしょう。
上記で挙げた水害は直接的に人的被害をもたらす場合もありますが、家具家電を水浸しにしたり、ライフラインが止まったり、住宅を流したりと間接的な被害ももたらします。
そのため、発生する水害に備えて準備をしておくことが重要です。
災害発生時に取るべき行動
ここからは災害発生時に取るべき行動について見ていきましょう。
身の安全を確保する
水害などの災害が発生した場合は、まず身の安全を確保しましょう。
水害の場合は自宅に水が流れ込んでくる場合もあるため、周辺の状況を確認しながら安全を確保してください。もし逃げ場がない場合は、屋根への避難が求められます。アパートやマンションにお住まいの場合は、中層階~高層階に退避するのが賢明です。
正しい情報を確認する
災害時にはSNSに間違った情報が出回ることもあるため、正しい情報を確認しましょう。
リアルタイムな被害状況を知るにはSNSも便利ですが、中には愉快犯的に誤情報を流すアカウントもあります。情報に踊らされないためにも、災害の情報は公的なテレビやラジオの他、信頼できるサイトや新聞を活用するのが無難です。
状況に応じて避難する
水害の被害が拡大しそうな場合は、早急に避難しましょう。例えば、今にも外水氾濫・内水氾濫が発生しそうな場合は現場から離れてください。
海や川の周辺で災害が発生した場合、稀に様子を見に行く人がいますが、絶対に避けましょう。被害が小さそうに見えても、急激に大きな被害に繋がることもあります。巻き込まれて命を落とす人もいるだけに、様子を見に行くのはご法度です。
なお、避難経路や避難場所についてはあらかじめ家族と共有しておきましょう。
家族に連絡を取る
余裕があれば家族に連絡を取りましょう。遠方に住んでいる場合は問題ありませんが、同じ地域で暮らしている場合は災害に巻き込まれる可能性もあるため、生存確認の意味でも連絡はこまめに取るのが良いのではないでしょうか。
ハザードマップを見る人は約7割
災害リスクを提示しているハザードマップは、水害などの災害対策に有効です。しかし、実はハザードマップを普段から見ている人は約7割しかいないとされています。
7割と聞くと100人中70人は確認しているため、比較的多いと感じるかもしれません。ただ、残りの3割に当たる30人は確認していないので、水害が発生した際に命の危機に瀕する可能性もゼロではありません。
確認している人の中にも、ただ見ただけで避難経路や避難場所の確認に活用していない人もいます。それでは実際に災害に遭った場合に逃げ遅れることもあるので、普段からハザードマップは確認しつつ避難を想定しておくことが重要です。
まだの方は「建設技術研究所のハザードマップ」などに目を通して、災害発生時の行動を今一度見直しましょう。
まとめ
水害はいつどこで発生するか予測不可能です。日本は山に囲まれた急勾配の国ということもあり、激流の川も少なくありません。地震大国でもあるため、常に津波など海からの被害も出ています。
そのため、普段からハザードマップを確認して災害に備えておくことが重要です。外水氾濫や内水氾濫だけでなく、崖崩れや地滑りや土石流、高潮なども定期的に発生するからこそ、災害に備えておくことが大切と言えます。
まずは日頃からハザードマップに目を通し、避難を想定しておきましょう。